2020年9月から、スタジオジブリ作品の名場面写真が、公式サイトにて順次公開されることが決定しました!
その中でも、独特な美しい絵の世界観に引き込まれるのが「かぐや姫の物語」。
ジブリ作品には、隠された謎が多いものがほとんどですが、この「かぐや姫の物語」にも、実は多くの謎が隠されていたことをご存じですか?
ジブリ作品解説をしている岡田斗司夫さんの動画では、それらの謎について詳しく説明されており、知れば知るほど面白いです!
実際見返してみると、普通に見ていたら絵の美しさに気を取られ、見逃してしまうような内容ばかり!
そこで今回は、知ればもっと面白い!「かぐや姫の物語」の中に秘められた謎について見ていきたいと思います!
「かぐや姫の物語」はTSUTAYA DISCASで見れます!
【ジブリ映画】かぐや姫の物語に隠された謎を知るともっと面白い!
かぐや姫の周りは男ばかり?!
ある日、竹から産まれたかぐや姫は、竹取の翁(おきな)と媼(おうな)に育てられることになるところから物語は始まります。
映画を注意深く見ていくと、かぐや姫の周りは男の子ばかりということに気づきます。劇中に、女の子はほとんど出てきません。
はいはいを始める頃から思春期を迎える頃まで、かぐや姫は村の男の子たちとばかり遊ぶようになります。
ジブリ作品解説の岡田斗司夫さんによると、これにはしっかりとした理由があって、かぐや姫には無意識のうちに男性を惹きつける能力があったからだそうです。
絶世の美女として有名なかぐや姫ですが、美しさの魅力だけでなく、元々持っていた能力が関係していたとは意外な驚きですね!
かぐや姫の育ちが早いワケ
劇中を見ていると、かぐや姫の育ちが異常なくらい早いですよね。
かぐや姫が地球人ではなく、月の民だから育ち方が異常なまでに早いという見方もできますが、かぐや姫が育つタイミングには必ず性を暗示させるシーンが登場します。
【かぐや姫が成長するタイミングと出来事】
・竹取の媼(おばあさん)に母乳をもらった瞬間いきなり体重が増える
・さっきまではいはいしていたかぐや姫が、かえるの包接(オスがメスに卵を産ませること)を見た直後に立てるようになった
・立ったばかりのかぐや姫が、村の男の子と翁の掛け声に呼ばれることで、歩けるようになった
・イノシシに襲われそうになったところを村の男の子に助けられると、一気に身長が伸びる
・村の男の子の前でも、平気で裸で川へダイブ。すると髪の毛が一気に伸びている。
・崖から落ちてしまった時に、村の気になる男の子に落ちたところを抱きかかえられると、また背が伸びる
などなど・・・
岡田斗司夫さんによれば、このようにかぐや姫が成長するタイミングでは、必ず男の子が関係しているなど、性を暗示させるような出来事が起こっているのだそう!
こうしてかぐや姫の成長が急激に早まっていたというわけです。
普通に映画を見ているだけでは全く気付かないですよね!
かぐや姫は超能力者?!
かぐや姫は誰もが知る「おとぎ話」で、ジブリ映画のかぐや姫で不思議なことが起こっても違和感を感じる人はほとんどいないでしょう。
ですが、かぐや姫がおとぎ話であるという点に捉われすぎて、実はかぐや姫が超能力者であるということを見逃してしまうのだと、岡田さんは言います。
【かぐや姫が持つ超能力】
・男性を惹きつける
・足がとてつもなく速い
・怪力
・空を飛べる
・蘇生できる
・透明人間になれる
「かぐや姫の物語」はTSUTAYA DISCASで見れます!
男性を惹きつける
男性を惹きつける力は、先ほどもお伝えした通りですが、かぐや姫が幼いころから持っている能力です。
不思議なことに、気になる男の子に触れられたりなど、性を暗示させるような出来事で急激に成長します。
また、成長して琴を弾くようになると、竹取の翁(おじいさん)やかぐや姫の名付け役、5人の高貴な大臣などの男性陣の前では、必ず素晴らしい音色を披露します。
これも、男性を惹きつけ魅了してしまうかぐや姫の能力と言えます。
怪力・足がとてつもなく速い
足がとてつもなく速い能力については、映画を見た人のなら印象的なシーンの一つとして記憶に残っているのではないでしょうか?
この時に、手で割れるはずもない貝合わせ貝を真っ二つに割り、重い大門を吹き飛ばしお屋敷から走って飛び出します。
山を駆け回っているシーンをよく見ると、四つ足で獣のように走っているのが確認できます。
蘇生できる
これは、かぐや姫が月の民=不死身であるということが関係しているのですが、お屋敷から飛び出して野山を疾走したかぐや姫が、雪山で凍死して蘇生するシーンで見られます。
月の妖精がかぐや姫の元にふわりふわりとやってきて、時を巻き戻すというシーンです。
実際には時は巻き戻りますが、さっき起こった出来事は本当にあった出来事で、かぐや姫の足元には割られた貝が置かれています。
空を飛べる
これは、終盤のシーンで幼馴染の村の男の子だった捨丸と再会するシーンで確認できます。
透明人間になれる
これは、帝がかぐや姫を妻にするべくやってきたときに、いきなり後ろハグをするシーンで見られます。
Twitterなどでも話題になった、顎が特徴的すぎるあの帝です(笑)
@___nnn @n8865
— さーちゃん (@saan2424) March 14, 2015
だ そうです。
数学のテストにでるよ
問題1 分度器で帝の顎を計りなさい pic.twitter.com/vVCXgruNbE
後ろハグされ、むりやり宮廷に連れてかれそうになったかぐや姫は「ヒィッ!」と言って気持ち悪がり、瞬時に透明化して姿を隠します。
このように、かぐや姫にはものすごい超能力がたくさん備わっていますが、たしかに言われてみなければあまり意識せず、気づかないで見ちゃいますよね!
かぐや姫の罪と罰とは?
では「かぐや姫の物語」の最大のテーマであり、映画のキャッチコピーの「姫が犯した罪と罰。」は、一体何だったのでしょう?
それはずばり!かぐや姫が地球という星に憧れ、地球に行ってみたいと願ったこと、そしてその罰として地球に降ろされたことではないでしょうか。
もともと月の民は感情や人間の煩悩を持たないので、これらを持つ地球人は罪深く、地球は穢れているとしています。
なので、地球に憧れることや降ろされることが罪であり罰になります。
かぐや姫も、初めはこれから受ける罰にルンルン気分だったと思われますが、最後には人間の感情や欲などによって苦しむ羽目になり、月に帰りたいと願ってしまいます。
月に帰りたいと願うことで、かぐや姫の罪は償われ、月に帰っていくことになります。
それでは、なぜかぐや姫は地球に憧れを抱いたのでしょうか?
地球人と月住人のハーフ?!
かぐや姫は月の民ですが、実は人間と月の民との間に生まれた子供なのではないかともいわれています。
かぐや姫の顔は、月の民の仏のような顔とは異なり、人間らしい顔であることにはみなさん気付くと思います。
かぐや姫は地球に降り立った時から、このような顔であったので、実は人間と月の民のハーフなのではないかともいわれています!
このことからも、元々かぐや姫が人間の住む地球に、懐かしさや憧れを抱くのも不思議ではないですよね。
かぐや姫のラストで、月をバックにかぐや姫の赤ちゃんの頃の姿が浮かび上がるシーンがあります。
これはかぐや姫自身も、実は捨丸との間に子供を宿しており、罪と罰はこれから先も繰り返されるというメッセージではないかとの見方もあります!
これはなかなか深い見方ですね!!
天女のわらべ歌と涙
かぐや姫が地球に興味を持つようになったのは、月に住むある天女が地球を眺めながら、わらべ歌を歌い、涙を流していたところを目撃したことがきっかけです。
そもそも喜怒哀楽の感情を持たない月の民が涙を流すほど、地球はどこか魅力的な場所であると、かぐや姫は気づいたのだと思います。
【ジブリのかぐや姫】知れば知るほど奥が深い作品!
高畑勲監督のジブリ版かぐや姫は、絵が素晴らしいだけでなく、知れば知るほど奥が深い作品でした☆
生前に高畑勲監督は、映画は見る人によって、それぞれ色々な考え方を持って見てほしいと言っていたそうです。
なので、みなさんも自分なりにあれこれ考察しながら作品を楽しんでみてください♪
そうすれば、もしかしたら次は新たな発見ができるかもしれませんね!
「かぐや姫の物語」はTSUTAYA DISCASから見ることができます!